おこめのねどこ

こめが寝る前や起きた後のちょっとした時間に書く記録や意見や日記です。

お昼までの過ごし方

寝床を離れて書く。

 

治したい自分の性分は、「スタートが遅い」事である。スタートまでは遅いが、始めると早い、という事もない。スタートしてからも時間がかかるのだ。だから、せめてスタートを早くしなければ、いつまでたっても人並み以下なのである。

 

これを克服するために、「すぐに始められる人になる」的な本を読もうと思って買っても、読み始めるまでが遅い(最近はAudibleを使って気楽に触れられるので、やや改善されている)。

 

「スタートが遅い」のはあらゆることに適用される。仕事もそうだが、上記の「読んだ本をすぐに読まない」のもそうだし、遊ぶ場合にすら遅いこともしばしばだ。気が散りすぎるのだ。そう言えば『気が散る男はすぐ太る』という本もあった。もちろん読んでいないが、私の事を言われているようである。

 

これはお昼までの過ごし方にも適用される。会議等があれば別だが、特定の用事がなく、自分のために有意義に使えるはずの時間なのに、始めるべきことを始められない。朝起きてウォーキングをし、爽やかに一日を始められたとしても、仕事場に来て失速する。子どもを送って仕事場につくのが9時過ぎ、食堂が込み合う前に昼食へ行きたいので11時半まで。2時間ちょっとの時間が、有効に使えないのは大変もったいない。

 

そこで、文章を書くことも仕事の一つ、ということにして、こうしてブログを更新してみる。このままネットサーフィンに陥りかねない、極めて危険な取り組みであるが。これがどう作用するかはこの後の自分次第である。

 

どうせ午前にそれほど集中できないなら、いつも午後に回している片付けや、「好きな本を読む」という時間に充ててしまおうかな。テスト前に「片付けたい」心理と同じだろうか。だとしたらやはり危険か。

 

 

気が散る男はすぐ太る

気が散る男はすぐ太る

 

 

 

【朝10分読書】『氷川清話』05

ようやく第1章にあたる「自己の経験について」を読み終えた。体調不良などが続き、朝読書は久しぶり。ランニングもしたいが強い雨。大雨警報発令中。

 

本日読んだのは、

 戊辰の戦争のころ

 柔よく剛を制す

 幕府よりも国家が大事

 相手をよく見て交渉せよ

 ひとり道を楽しむ

 人間の相場の上がり下がり

 人物の世に現れる現れ方

 

どれも極めて短い。人や世の中見方の基盤が見えるようなところだった。気になったフレーズを書いて読書録とする。

 

「なんでも時勢を洞察して、機先を制することも必要だが、それよりも、人は精神が第一だよ。」(47頁)

 

 

氷川清話 (角川文庫ソフィア)

氷川清話 (角川文庫ソフィア)

 

 

 

【夜読書】大内裕和『ブラックバイトに騙されるな!』02

ようやく二度目の本書。四章を読んだ。

 

四章は、劣悪なアルバイトにはまり込む学生の背景について。

高校生の時からこうしたアルバイトをしており、環境に慣れてしまっていること、アルバイトを辞められない、アルバイトが見つからない、買い手市場にあること、アルバイトに組み込むために、運動部経験者を集め規範的な雰囲気を作ったり、バイトリーダーなどに任命して責任感を芽生えさせるなどの「手口」が紹介されていた。

 

社会的に未熟な学生であるがゆえに不当な労働を強いられていることに気付けず、はまり込むだけでなく、むしろ積極的に参加し、ブラックバイトでは?との言葉に怒り出すことすらあるらしい。

自分もグレーな場所で働いていたため、不当な状況なのにもかかわらず、その環境に自分を合わせてしまう人達を見てきたが、状況はさらに深刻化していると思われる。

 

 

ブラックバイトに騙されるな!

ブラックバイトに騙されるな!

 

 

 

【深夜読書】有川浩「三匹のおっさん ふたたび」

片付けをしていたら、探していた文庫版が出てきた本書。読み始めてしまうと止まらず、所々読み飛ばしながら読了。おかげで他の本読めず。

 

「三匹のおっさん」の続編で、定年退職を機に、幼馴染み二人と始めた夜回りをする中での事件や、三人の家族にまつわるお話。

 

さすがの有川浩で、ラノベ的な軽さで読ませつつも、還暦の「おっさん」目線から10代の若者目線まで巧みに用いながら感心させられる。中身たっぷりの贅沢なエンターテイメントという感じ。

 

明日からはまた夜読書の続きができるか、あるいは寝てしまうかな…。

 

 

三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)

三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)

 

 

 

【夜読書】村田沙耶香「コンビニ人間」02

読み終えた。選評も読んだ。

全員に支持された訳ではないし、割と酷評気味のものもあった。

 

発達障害と思われる主人公だと思ったが、そうした事には一切触れられず、不思議な人物としてのみ描かれていた。

 

どうも感想を述べにくいが、現実を見事に描き出している、という選評になるほど、と思った。笑えるところもあり、総じて面白かった。

 

 

 

文藝春秋 2016年 09 月号 [雑誌]

文藝春秋 2016年 09 月号 [雑誌]

 

 

 

【朝10分読書】『氷川清話』04

長州との談判

 

そろそろ、簡単で歴史の流れを押さえておかないと分からなくなってきた。書かれていることそのものは軽快で面白いのだが、何のことか分からないことが多い。

 

ほとんど覚えていないが、歴史の教科書に載っていた人物との出会いもあった。今回は井上馨

 

何のことか分からないことが多い、と書いたが、しばらくは分からなくてもこのまま読み進めようと思う。ウィキペディアくらいは見るかもしれないが。

 

氷川清話 (角川文庫ソフィア)

氷川清話 (角川文庫ソフィア)

 

 

 

立ち読んだこと

おかしな日本語ですが。

 

 

勤め先の一角に自由に持ち出し可、という本があり、何となく気になって、柳田邦男の『大いなる決断』を手に取ってみた。

 

読んだのは、松下電器が、1958(昭和33)年の文化の日に出した、洗濯機に関する新聞広告についてである。

詳細は省くが、「地球上14億の女性の中からひとりえらんだあなたの奥さま」というキャッチコピーの広告になったらしい。

引き受けたのは、ナショナル宣伝研究所の竹岡氏。奥様の助言を受けて、というか、内容のほとんどは奥様が考えたとのこと。

 

奥様が重要だとしたのは、

・女性の心をつかむこと

・洗濯機が便利、というだけではいけない

 →買えたとしても、お姑さんの許しが出ない

・社長のビジョンも表現しなければならない

ということであった。ターゲットがはっきりしており、女性の置かれている現状と、会社としての重点とがきちんと押さえられている。

というか、この時から「ビジョン」という言葉を使っていたのか・・・。

 

奥様が構想を固めるにあたって、竹岡氏に対して調査を依頼したのが

・日本人と欧米人の生活時間の違い

・女性の平均的な月給

・全人類の人口

などであった。

生活時間は「自由」「家事」「保健」「睡眠」であり、日本については都市部と農村部に分かれていた。せっかくだが、内容は省く。ただ、結果はご想像いただければ大体それが正解である。

 

これらをもとに、日本の女性がいかに家事労働に時間を割かれているかを訴えかけるものとなるのだが、これに伴って、モデルに使うのは女優などではなく「庶民の主婦の全身像」となった。これも奥様の助言で、「今度の広告は男の目を楽しませても意味がない」である。ハッキリとした物言いである。

 

本書には広告は掲載されておらず、上記のキャッチコピーで探してみたらあるブログで見つけた。パナソニック本社にある、松下幸之助記念館に展示されているらしい。

 

そのころから、女性の家事労働に関する問題意識は増してきたのだろうが、家事は女性がすべきもの、という差別的な考え方が払拭できているとはとうてい言えない。58年経っているのだが。

 

ふとした立ち読みから気付くこともある、ということで、寝床でもなんでもないのだが、書いてみた。

 

 

大いなる決断 (1978年)

大いなる決断 (1978年)