おこめのねどこ

こめが寝る前や起きた後のちょっとした時間に書く記録や意見や日記です。

【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』16

風邪がなかなか良くならない。分かっていたことだけれど咳が続くとつらい。活動しながら治すしかなくなってきた30代。

 

本日は214-225。原油、核、テロの話。

 

原油価格の値下がりが起こった。本来であればOPEC加盟国が生産を縮小すればいいのだが、アメリカが金融緩和をやめたことで原油投資からの引き上げがあったことと、アメリカのシェール石油の生産増のため価格が上がらないとの事。また、原油産出国同士でのシェア争いのためにチキンレース状態になっており、価格が上がらないとの事。経済のことはわからないが、価格が下がっていることで末端の消費者である我々にはいいこと・・・なのだろうか。バランスが取れていないとどこかで不都合が生じると考える方が正しいのだろうか。

 

核の話は、北朝鮮の「水爆実験」からスタート。これは嘘だろうと当初から報道されていた。核融合の際に「すごいエネルギー」が放出されるというのだが、「すごいエネルギー」ってどんなだろう。どんな風に放出されるんだろう。爆発ということでいいんだろうか。太陽は核融合が起こっているということだから、燃えている感じなのだろうか。想像ができないが、大変興味をもった。

 

テロは、現在は力で抑えるしかないかもしれないが、原因は格差と貧困にあり、その解消のためには教育の充実が必要ではないか、ということだった。全面的に賛成である。何かを敵視したり引かなくてもいい線を引いて相手と断絶するより、分かり合えないまでも双方に理解しつつ暮らせるような世界がいいと私は思う。

 

 

 

【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』15

今日は本当に寝床から。寒くてふとんから出られなかった。

205-213ページ。

 

環境問題続き。世界の「肺」と言われるアマゾンの森林伐採が深刻との事。知らなかったのだが、森林は育ち切ると二酸化炭素を吸わなくなるらしい。ただし、その森林を伐採すると貯めていた二酸化炭素を放出するらしい。森林伐採はそういう意味で環境破壊につながるのだそう。

アマゾンの違法な森林伐採は現地でも問題になっており、幹線道路からは見つけられないし、ヘリコプターで見回ると銃撃される(!)とのこと。池上さんがアマゾンに取材に行っている番組を見た記憶があるが、現地での取り締まりはかなり危険を伴うものだったようだ。

違法伐採をしている側にも「生活のため」という言い分もある。前回の内容と同様、それぞれの生活と環境保全を両立させるアイデアが必要とのこと。

 

もう一つは原油価格の話題。第二次世界大戦開始のきっかけとなり、日本敗戦のきっかけともなったものとして石油があるようだった。真珠湾攻撃より先にシンガポールを攻撃していたのか・・・。

原油は現在投機の対象となっており、投資家の動向によって価格が上がったり下がったりしているとのこと。すでに流動している資本が巨額なため、それらをすべて止めることはかえって経済に良くない影響を与えると聞いたことがある。それにしても、数字だけのやり取りでお金を儲けるというのは何だか違和感を拭い去れないなぁ。

 

環境問題は常に経済問題と一緒にあるのだということを理解しておかないと、ただのべき論や理想論になるのだと理解。

 

 

 

【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』14

20日ぶりに更新。更新できたことが良い事だと考えよう。今日からまた三日坊主を続けるつもりで。

 

前回は189ページまでだったのだけれど、何かの拍子に読んでしまっていたらしく今日は194-205。

間にあった話題は、韓国と慰安婦問題に進展があったこと、ASEANがEUのようになり、大きな成長をしようとしているという話題だった。

 

本日から新しい章に入った。「第5章 せまりくる人類共通の大問題」。

話の中心は地球温暖化とその対応のためのCOP21のお話が中心。地球温暖化の影響としての東日本での記録的豪雨やインドでの熱波などが紹介されていた。

COPでは、国による責任の重さの違いが指摘され、「過去に大量の温室効果ガスを出して発展した」先進国の責任が大きく問われることになり、発展途上国は努力義務。ただ、現在の経済活動にも温室効果ガスの削減は影響を与えるため、現在日本やカナダ、ニュージーランドはCOPの削減目標からは離脱。2020年以降、発展途上国も一緒に温室効果ガスの削減を目指すことに。

 

著者は、温室効果ガスの削減をすることが同時に経済活動となるような取り組みが期待され、また徐々に進んでいると指摘している。

 

環境問題は高校生くらいまでは学校で扱っていたせいかよく耳にしたが、最近はあまり聞いていなかった。確かに大問題なので、関心を払うことは忘れたくない。

 

 

 

【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』13

やっぱり久しぶり。

体調を崩して朝起きられず、起きても別のことをしていた。

 

今日も中国の続き。178-189。

 

毛沢東時代、人口増加が善しとされ「食料なくなるし、ヤバくね?」とは言えず、1976年に毛沢東が亡くなって早速一人っ子政策をしたが、今になって少子高齢化が問題に。詳細はわからないが1975年まで「産めよ増やせよ」だった場合、その世代が40代前半。その後一人っ子だとすると、確かに急激な少子高齢化が現実的な問題として見えてくる。

 

周辺国として、北朝鮮と香港の問題にも触れていた。

北朝鮮は、中国としては韓国からの緩衝地域として残しておきたいのだが、3代目があまりに無茶するからさすがに怒ってアメリカ提案の経済制裁をしたよ、という話。無茶というのは今年初めの「水爆実験」(本当は水爆じゃないだろうとの見解)。

「売り家と唐様で書く三代目」という言葉が使われていた。初代、二代目の苦労を知らず三代目が遊びほうけた結果、家業が傾いて家を売りに出さなければならなくなって、書いた「売り家」という字の筆跡がしゃれた唐様だ、と三代目を皮肉った江戸時代の川柳らしい。面白い。

 

香港は2014年に学生による選挙の民主化運動(雨傘運動:警察による催涙スプレーを雨傘で防いだことから)が起こった。中国共産党を批判的な本を扱った書店の関係者が中国で拘束される事件も2015年10月に起こっている。急激な「本土化」=中国の影響力増加に危機感が高まっているとのことである。

 

 

 

【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』12

また 少し間が空いた。ちょっと忙しくなるとすぐにペースが乱れる。夜、さっさと寝てしまえばいいのだけれど。やはりスマホの娯楽系アプリを消すのが一番だろうか。いやしかし。

 

本日から中国編。食事しながら読み始めたので、今日は少し長め。といっても158~178。

 

中国は南シナ海に進出したり(中国から伸びる舌に見えるということで、「中国の赤い舌」というらしい)、SDR(IMFにおいておく国際通貨の代わりになるお金=価値のあるお金)入りを果たしたり、やはり目立つ存在になっているらしい。ただ経済は減速気味で、経済成長率は発表しているものよりも少ないと言われている。

経済が成長してきてしまったので、他国から魅力だった安い人件費がなくなり、ベトナムカンボジアに他国の工場が移っているということだ。

 

政治では、習近平国家主席の独裁化が進んでいるらしい。中国では軍事に関するトップが強い力を持つと言われる。「人民解放軍」のトップである「中央軍事委員会主席」が習近平である。また習近平は「中央前面深化改革指導小組(小組=プロジェクトチーム)」を作り、内閣の首相が行うべき仕事も奪ってしまったとのこと。

 

一番気になったのは、2013年に出された「七不講(しちふこう)」という大学に出された通知。これは、次の7つに関わる講義を行ってはいけないというもの。

  1. 人類の普遍的価値について
  2. 報道の自由について
  3. 公民社会(公民=国民。国民の社会はどうあるべきか)
  4. 公民の権利
  5. 党の歴史的錯誤(共産党の過去の間違い)
  6. 特権資産階級(金持ちについて)
  7. 司法の独立(裁判所は独立していなければならない)

大学に対してここまで露骨に民主主義を否定している通知を出せること自体、まだ中国国民が抑圧されている事を示しているのだろう。

 

 

 

【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』11

軽いぎっくり腰になったらしい。子どもがおんぶをしてほしがるのだが、まだいろいろと分かっていない子どもなので、普通におんぶをすると落ちてしまう。なので、腰をかなり曲げて背負わなければならない。それで変な格好になったらしい。

 

痛みをこらえつつの読書。本日で3章のアメリカ編終了。150-162。

 

アメリカでは労働をよしとするカルヴァン派の考え方の、「利潤を追求することは推奨される事」という考え方が残ってしまったという話。何となく勝手に、まだ若い国だから色々と分かっていないんだな、と思っていたが、背景にちゃんと宗教的な歴史があったんだと理解。

 

で、第4章の中国。入ったばかりなのでまた明日冒頭から読もうと思うが、南シナ海の領有権問題や人民元基軸通貨にするための戦略など、中国の「したたかさ」が語られるとのこと。

 

 

 

【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』10

本日で本書も10回目。100分かかってようやく半分くらい。もう少し読むのが早くなるといいのだが。ただ細切れに読んでいるので、思い出したり読み始めが遅くなったり、遅くなる要因にもなっているのではと思う。言い訳だが。

本日は 136~150ページ。キリが悪くて少し超過して読んだ。

 

話題はアイオワ州の選挙から。アメリカの選挙の仕組みについて。過去に識字率の高くなかったアメリカは、字の読めるインテリに選挙人になってもらおう、という発想で選挙が始まり、それが形を変えて残っている。また遠い場所まで馬車で選挙に行っていたことも関係している。そのため各州で選ばれるのは候補者ではなく、「自分が支持する候補者」を支持している「選挙人」ということになるようである。

各州によって、あらかじめ結果がほぼ決まっているような州もあれば、フロリダ、オハイオバージニアなど激戦区もあるということ。アメリカにあまり興味が持てなかったが、少し興味が湧いてきた。

 

大統領選挙は11月8日に決着する。もう3週間後には決着がついているということである。トランプが追い込まれているように見えるが、どうなるだろう。

 

アメリカ建国にも触れてあった。なぜアメリカから銃がなくならないかについて、13のイギリス植民地が独立戦争を経て建国されたのがアメリカであり、それぞれが独立して成り立っていたこと、中央からの抑圧を防ぐために州兵が重要視されたこと等を背景に説明してあった。

 

次回はアメリカを理解するための、キリスト教プロテスタントカルヴァン派について説明がされるようである。