【朝10分読書】『氷川清話』02
いよいよ面白い。
死生をくぐる経験
対馬での経験
難船の経験
日本海軍の創始期
咸臨丸で太平洋を渡る
を読んだ。
勝海舟の「死ぬかと思った」体験。言い方はアレだけど。
咸臨丸でアメリカへ行くことはもちろん、その為に長崎から江戸へ行くにも死にかけている。
急いでいるからと悪天候の中進航し、船から落ちかけたり難破しかけたりしている。
そんな調子なのに、渡米の時など、もともと熱病にかかっており、家人には「ちょっと品川まで船を見に行く」とだけ言い残して出かけている。
それなりに考えがあっての事だとは思うが、勢いが先行していて笑ってしまう。
その当時の人のちょっとした気持ちや、運や、天候が歴史を形作るのだという事が改めて理解される。