【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』12
また 少し間が空いた。ちょっと忙しくなるとすぐにペースが乱れる。夜、さっさと寝てしまえばいいのだけれど。やはりスマホの娯楽系アプリを消すのが一番だろうか。いやしかし。
本日から中国編。食事しながら読み始めたので、今日は少し長め。といっても158~178。
中国は南シナ海に進出したり(中国から伸びる舌に見えるということで、「中国の赤い舌」というらしい)、SDR(IMFにおいておく国際通貨の代わりになるお金=価値のあるお金)入りを果たしたり、やはり目立つ存在になっているらしい。ただ経済は減速気味で、経済成長率は発表しているものよりも少ないと言われている。
経済が成長してきてしまったので、他国から魅力だった安い人件費がなくなり、ベトナムやカンボジアに他国の工場が移っているということだ。
政治では、習近平国家主席の独裁化が進んでいるらしい。中国では軍事に関するトップが強い力を持つと言われる。「人民解放軍」のトップである「中央軍事委員会主席」が習近平である。また習近平は「中央前面深化改革指導小組(小組=プロジェクトチーム)」を作り、内閣の首相が行うべき仕事も奪ってしまったとのこと。
一番気になったのは、2013年に出された「七不講(しちふこう)」という大学に出された通知。これは、次の7つに関わる講義を行ってはいけないというもの。
- 人類の普遍的価値について
- 報道の自由について
- 公民社会(公民=国民。国民の社会はどうあるべきか)
- 公民の権利
- 党の歴史的錯誤(共産党の過去の間違い)
- 特権資産階級(金持ちについて)
- 司法の独立(裁判所は独立していなければならない)
大学に対してここまで露骨に民主主義を否定している通知を出せること自体、まだ中国国民が抑圧されている事を示しているのだろう。
知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 (角川新書)
- 作者: 池上彰
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