【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』13
やっぱり久しぶり。
体調を崩して朝起きられず、起きても別のことをしていた。
今日も中国の続き。178-189。
毛沢東時代、人口増加が善しとされ「食料なくなるし、ヤバくね?」とは言えず、1976年に毛沢東が亡くなって早速一人っ子政策をしたが、今になって少子高齢化が問題に。詳細はわからないが1975年まで「産めよ増やせよ」だった場合、その世代が40代前半。その後一人っ子だとすると、確かに急激な少子高齢化が現実的な問題として見えてくる。
周辺国として、北朝鮮と香港の問題にも触れていた。
北朝鮮は、中国としては韓国からの緩衝地域として残しておきたいのだが、3代目があまりに無茶するからさすがに怒ってアメリカ提案の経済制裁をしたよ、という話。無茶というのは今年初めの「水爆実験」(本当は水爆じゃないだろうとの見解)。
「売り家と唐様で書く三代目」という言葉が使われていた。初代、二代目の苦労を知らず三代目が遊びほうけた結果、家業が傾いて家を売りに出さなければならなくなって、書いた「売り家」という字の筆跡がしゃれた唐様だ、と三代目を皮肉った江戸時代の川柳らしい。面白い。
香港は2014年に学生による選挙の民主化運動(雨傘運動:警察による催涙スプレーを雨傘で防いだことから)が起こった。中国共産党を批判的な本を扱った書店の関係者が中国で拘束される事件も2015年10月に起こっている。急激な「本土化」=中国の影響力増加に危機感が高まっているとのことである。
知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 (角川新書)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/05/10
- メディア: 新書
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