【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』20
前回の更新から1か月以上経ち、どうにか最後まで読み切った。読むだけなら読めると思うのだが、その後ブログに記録しようと思うと重い腰が上がらなかった。が、ついに第8巻が届いてしまった。「朝10分」のルールを破り、エピローグを読み終えた。
エピローグは、「近代文明の逆走を止められるか」(pp.266-283)となっている。先進諸国が自国主義に走る中で、これまで努力して築き上げられてきた平和を壊さないためには、今が踏ん張りどころ、ということを理解した。8巻の目次を見る限りでも、そうした点が重要な論点になっている。
国際情勢としては、本書で語られてきたように、ロシアやトルコ、中国などが軍事力を使って勢力を伸ばそうと画策している。こうした動きが紛争を生み出していることを、「新たな冷戦」と呼ぶ人もいるらしい。2015年には、ローマ法王フランシスコが、国際情勢をから「すでに第3次世界大戦が始まっている」という旨の発言をしていたとのこと。
こうした国際情勢の変化に敏感にならないと、自分が考えたいことの背景も何もわからず問題の本質が見えない、という気持ちで本書を手に取った。中学時代から、興味はあるが「歴史の勉強」が苦手だった。苦手意識は今もあまり変わらないが、興味は以前よりも深まった。新刊も届いたことなので、引き続き記録を続けたい。
知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 (角川新書)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/05/10
- メディア: 新書
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