おこめのねどこ

こめが寝る前や起きた後のちょっとした時間に書く記録や意見や日記です。

【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先』01

本シリーズの新刊が届き、前作を読み終えたので、ようやく読み始めることにする。国内外の情勢について少しずつ理解が深まってきており、分かる話題も多そうだが、そのためかえって知らないことが多いこともよくわかってきている。楽しみつつ学習していきたい。

 

プロローグ「トランプに振り回される世界」の<pp.12-35>を読了。

前作にもあったが、プロローグの冒頭は、国際的な関係性を図示したものが続く。「分断される世界のゆくえ」という見出しが印象的。経済、宗教等に触れている。

 

以下、読んだ小項目。

<この目で見た“歴史的瞬間”/核兵器をなくせない人類の宿痾/「くたばれヒラリー」と吐き捨てた男/トランプはオバマが大嫌い>

宿痾・・・長くなおらない病気。持病。

 

タイトルにあるように、プロローグはアメリカ大統領の話から。いまだに核兵器は無くならないものの、オバマ元大統領が、2016年5月27日に被爆地である広島を訪れたことに触れ、「歴史的瞬間」としている。

筆者は大統領選挙中、トランプ氏は2015年内には候補から消えるだろうと考えていたが、選挙取材のためにアメリカを訪れた際、ヒラリーに嫌悪感を示す人に遭遇。ヒラリーのような長く政治家をやっている人は、現在の「良くない」状況を作り上げた人物の一人だと考えられる傾向にあり、好かれているわけではないらしい。対して、新しく現れた人物に期待を寄せる面があり、そうしたことからトランプ氏への期待が高まったとのこと。

またトランプ氏は「ホワイトハウス特派員協会主催の晩餐会」においてオバマ元大統領に笑いの「ネタ」にされ、嫌っていたのではないか、とのこと。そのため、オバマケアを始めとする先のオバマ政権での施策をひっくりかえそうとしている、とも言われているらしい。

 

政治に「人の好き嫌い」はつきものなのだと思うが、政策の良し悪しではなく、個人個人の感情がここまで大勢に影響するところは、興味深いものだと思う。