おこめのねどこ

こめが寝る前や起きた後のちょっとした時間に書く記録や意見や日記です。

風景の記憶について

持ち回りのエッセイの仕事があり、前の職場のことを少し書いた。

あまり長くてもよくないと思って1,000字程度にまとめたが、どうしても書きたくて書いたのが、前の職場を出発する日に見た風景のことだった。

 

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宗谷岬

元同僚がSNS宗谷岬を自身にとってのパワースポットだと書いていたのを読んだことがある。分かる気がする。

 

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利尻富士

 

写真はいずれも前の職場を発つ日のもの。3月の北海道としては珍しく道路の雪はすっかり解け、初めての雪道の長距離ドライブは非常に快適なものとなった。名残い惜しくて、あちこちで写真を撮ってはFacebookにアップしたが、かなり鬱陶しかったのではないかと思う。にもかかわらず、幾人かの方がコメント等を残して下さって嬉しかった。

 

在職中も機会を見つけて写真を撮ったが、多くが風景の写真だった。もちろん記憶にもよく残っている。仕事を終えて職場を出ると、特に季節の良い時期は眼前に広がる景色に大いに励まされた。すがすがしい青空だったこともあるし、煌びやかな夕焼けだったこともある。雪の時期も長いが、それはそれで「なにくそ」と気合を入れなおす気持ちにもさせた。

 

現在もPCのデスクトップ画像は利尻富士のままで、変更する予定はない。疲れたなぁとかしんどいなぁとか、新しい職場に来たのにコロナのせいであまりなじめていないなぁと少し寂しい思いをするたびに、何となくこの景色を思い出しているような気がする。

自然に触れること、何なら写真やフェイクグリーンでもいいから接することによってストレスが軽減されるという研究結果があるようだ。

もしかしたら思い出すのもそういうことなのかもしれないが、それはそれとして、フッと思い出して何となく励まされるということが、考えてみると何度もあったのだと思う。エッセイを書きながら気づいた。