【夜読書】大内裕和『ブラックバイトに騙されるな!』02
ようやく二度目の本書。四章を読んだ。
四章は、劣悪なアルバイトにはまり込む学生の背景について。
高校生の時からこうしたアルバイトをしており、環境に慣れてしまっていること、アルバイトを辞められない、アルバイトが見つからない、買い手市場にあること、アルバイトに組み込むために、運動部経験者を集め規範的な雰囲気を作ったり、バイトリーダーなどに任命して責任感を芽生えさせるなどの「手口」が紹介されていた。
社会的に未熟な学生であるがゆえに不当な労働を強いられていることに気付けず、はまり込むだけでなく、むしろ積極的に参加し、ブラックバイトでは?との言葉に怒り出すことすらあるらしい。
自分もグレーな場所で働いていたため、不当な状況なのにもかかわらず、その環境に自分を合わせてしまう人達を見てきたが、状況はさらに深刻化していると思われる。