【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』15
今日は本当に寝床から。寒くてふとんから出られなかった。
205-213ページ。
環境問題続き。世界の「肺」と言われるアマゾンの森林伐採が深刻との事。知らなかったのだが、森林は育ち切ると二酸化炭素を吸わなくなるらしい。ただし、その森林を伐採すると貯めていた二酸化炭素を放出するらしい。森林伐採はそういう意味で環境破壊につながるのだそう。
アマゾンの違法な森林伐採は現地でも問題になっており、幹線道路からは見つけられないし、ヘリコプターで見回ると銃撃される(!)とのこと。池上さんがアマゾンに取材に行っている番組を見た記憶があるが、現地での取り締まりはかなり危険を伴うものだったようだ。
違法伐採をしている側にも「生活のため」という言い分もある。前回の内容と同様、それぞれの生活と環境保全を両立させるアイデアが必要とのこと。
もう一つは原油価格の話題。第二次世界大戦開始のきっかけとなり、日本敗戦のきっかけともなったものとして石油があるようだった。真珠湾攻撃より先にシンガポールを攻撃していたのか・・・。
原油は現在投機の対象となっており、投資家の動向によって価格が上がったり下がったりしているとのこと。すでに流動している資本が巨額なため、それらをすべて止めることはかえって経済に良くない影響を与えると聞いたことがある。それにしても、数字だけのやり取りでお金を儲けるというのは何だか違和感を拭い去れないなぁ。
環境問題は常に経済問題と一緒にあるのだということを理解しておかないと、ただのべき論や理想論になるのだと理解。
知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 (角川新書)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
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