【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』18
早く寝すぎて夜中に目が覚めて、家事をしていたらだんだんと起床の時間に近づいてきてしまった。仕方なく仕事したり遊んだりして過ごす。思った通りだが、現在かなり眠い。まずい。
今日はp.238-251。安保法案の話から。
「日本は戦争できる国になったのか」という項タイトルへの明確な答えは書かれていない。防衛や戦争云々の問題ではなく、憲法の改正が必要とされるような変更を「解釈の変更」で行うことが問題であり、反対していた若者が訴えたのもその事だった。という論調だったと思う。私もそういう理解。
そもそもの話として、本法案制定の5か月も前に、アメリカとの防衛協定の中で、安保法案を必要とするような内容を確認しており、それに従って安保法案が示されていたというのは当時から言われていたこと。例の『アーミテージ・ナイ報告書』。改めて日本はアメリカの言いなりだなぁ、と思う。
本法案適用の第1号は南スーダンPKOか、と言われていた。本日「駆けつけ警護」の新任務が可能になったとの報道。的中してしまった。
基地問題にも触れていた。ドナルド・トランプは日本からアメリカ軍を引き上げると言っていたが、仮に撤退したとして、これを日本独自で補おうとすると20兆円ほどの予算が必要になるとも言われているらしい。現在の4倍とのこと。
最後にアベノミクスについて触れていた。「新・三本の矢」を打ち出すとのこと。ただその前に旧「三本の矢」を検証。「大胆な金融政策」はある程度効果があったものの当初の目標は達成できず、「機動的な財政政策」は人手や資材不足を招き、東日の復興に影響を及ぼすなど的からそれる結果となり、「民間投資を喚起する成長戦略」は失速、とのことで、あまり芳しい結果ではないようだ。
次回は「新・三本の矢」について。
知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 (角川新書)
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