おこめのねどこ

こめが寝る前や起きた後のちょっとした時間に書く記録や意見や日記です。

【朝10分読書】池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題7』17

長かった本書(を読んでいる期間)もそろそろ終わりが見えてきた。もう12月だし、年内には読み終わっておきたい。自分が専門的に知識を持っておくべき分野と、他の専門家に頼る分野を見定めることが大事だなと突然思う。本書で扱っているような内容は、専門的に扱うべき課題の背景であり、どうしても必要な知識になるので、記憶もしておきたい内容である。

 

今日は225-238ページ。ようやく最終章に突入。まずは第5章。ウルグアイホセ・ムヒカ前大統領の話題から。話題になっていたのは知っていたが、自らの給与の9割を寄付し、ウルグアイの平均給与である月10万円で過ごしたり、生活に必要な技術や習慣を身につけることを条件に家を無償給付するなどして、貧困層を30%から10%にまで引き下げている人だったとは知らなかった。

残念ながら、日本も含めて国のトップはこういう人物ばかりではない。タックスヘイブンの問題が対照的な事例として書かれていた。欲は発展につながるのもわかる。しかし、生きる哲学を持ち、貧困、格差、弱者に目を向けられる人物がいなければ社会全体が貧しくなる。国立大学の文系を廃止しようとしたり、某大阪の元トップが文化を否定するような発言や施策をしたりすることも、ある意味で納得できてしまうことはこういうことからだ。学校でのいじめが深刻化しているから道徳を学ばせようと言っている人たちが、社会的ないじめの構造をどんどん推し進めようとしている。こういう事をもっと知らなければいけないと改めて思う。

 

第6章は、「安倍政権の「世界の大問題」への対処」というタイトル。

衆参同時選挙は結局行われなかったが、選挙日などの制度を知っているとそのように予想できたのだ、ということまでは理解できた。解散後云々、30日以内に云々の詳細については・・・パスした。

 

気にしておきたいのはシルバー民主主義からの脱却のトピック。シルバー層の意見も極めて重要だが、今後の日本を支えないといけない若い世代の人間としては、「それなりにいい時代に生まれて、真面目にやってきた人は貯金もあるんだからいいじゃない!派遣とか任期付き雇用とかばっかりの若手の声をもっと聞いてよ!」というのが自分の本音。もちろん自分たちで声をあげないといけなのだけれど。また、自分自身の今は、そういう世代の親のおかげであるわけだけれど。18歳選挙の話題も、選挙後にはあまり気にしなくなってしまったけれど少しずつ考えていきたい。

 

今日は何だか力が入ってたくさん書いてしまった。